ゼスト Tech Blog

ゼストは「護りたい。その想いを護る。」をミッションに、在宅医療・介護業界向けのSaaSを開発しています。

ZEST SCHEDULE フルリニューアルから1年。プロダクトの変遷をまとめました

こんにちは。「護りたい。その想いを護る。」株式会社ゼストのプロダクトマネージャーを担当している川添です。

2024年3月にフルリニューアルをおこなってから1年が経ちました。リニューアル時に重視していた「圧倒的な使いやすさ」を実現しながら新しい価値を提供できるよう奔走する日々で、改めて数えてみると大小合わせて100個ほどの新機能・改善機能をリリースしていました。

この機会に一度、1年間でリリースした主な機能をピックアップしてご紹介したいと思います。

ZEST SCHEDULE フルリニューアル!

「護りたい。その想いを護る。」をビジョンに掲げ、「使いやすさ」を徹底追求しUI/UXの大幅な刷新をおこないました。このときからずっとチームで意識しているのは「ZESTを使う方々が、いま必要なことだけにフォーカスできること」。裏を返せば、いま考えなくてもよいことを安心して忘れていられることを大切にしています。

スキルや訪問可否など、予定管理において考慮すべきことはたくさんありますが、一度棚卸ししてZESTに情報を登録しておけばZESTが自動で考慮し、手動で操作した際に考慮漏れがあったらお知らせすること、また、「わからなくなったときはZESTを見ればわかる」という姿を目指していました。

2024年4月

予定ロックが可能に

スケジュール調整をするときに、「この割当は確定させたい」「この予定はどうしてもこの職員に行ってほしい」といったことが頻発します。そのため、割当を固定したい場合や日時を動かしたくない場合に、「予定ロック」「日時固定」をおこなえるようにしました。

2024年5月

柔軟なスケジュール管理をもっとしやすく

「シフトの設定が大変で困っている」という声を多数いただいたのを受け、週単位でシフトをコピーできるようになりました。

2024年6月

リニューアル版カイポケ連携始動

リニューアル版のZEST SCHEDULEでもカイポケ連携が使えるようになりました。旧プロダクトに寄せられた多数の声をもとに、よりわかりやすく、使いやすく進化しました。

BOARDで生産性やキャンセル理由を可視化

BOARDで時間の使い方を可視化できるようになりました。これによって職員ごとの生産性がわかるとともに、どこにボトルネックがあり、どのような改善が必要か考えられるようになりました。

さらに、キャンセル理由の集計もBOARDでおこなえるようになりました。キャンセルはやむをえない事情(単位数不足など)以外は振替をおこなわなければ売上減少に直結します。こうした打ち手を検討するためにも、まずはなぜキャンセルになったのかを可視化できるようにしました。

2024年7月

日々の使いやすさを改善!

リニューアル版の予定カードは5分単位でドラッグアンドドロップすることができます。細かく予定調整できる一方で「置いてみたら思った時刻と違っていた」という声も多く寄せられたため、予定カードを動かしている間、配置される時刻が表示されるようにしました。

また、利用者の介入頻度や曜日など軽微な変更を容易にするため、サービスプランの提供日程を複製できるようにしたり、サービスの名称変更や事業所が追加できるようになったりしました。

2024年8月

チーム制を支える「訪問できる職員」を管理できるように

訪問対象外職員だけでなく、訪問できる職員を管理できるようになりました。これはチーム制を取っている事業所で多くの場合おこなわれている「一度同行した後で、その利用者に訪問できる職員として追加していく」といったスタイルになくてはならない機能でした。リニューアル当初はこまめに運用しなくてもスマート割当で割り当たるようにするため、「どうしても行けない職員のみ設定」という形でしたが、このタイミングで訪問可能・訪問不可どちらでも設定できるようになりました。

同行カードのドラッグアンドドロップをはじめ、使いやすさも向上

予定表では操作感の向上のため、同行カードをドラッグアンドドロップで動かせるようにし、予定カードを画面端まで持っていくと自動スクロールするようにしました。今となっては当たり前に使っているのですが、当初は同行カードは「担当カードに付随するもの」として職員リストから割当しなければなりませんでした。しかし、同行カードを動かしたいというご要望が多く、より直感的に動かせるようにするために変更をおこないました。

さらに、旧プロダクトをご利用いただいていた方々から特にご要望が多かった、サービスプラン画面の「1」の集計ができるようになりました。

2024年9月

事務作業を楽に。確認しやすいリストビュー

おもに請求業務をサポートするための画面として、予定リストビューをリリースしました。事務職の方々は、訪問記録の有無確認やキャンセルの把握など、訪問後にも予定を確認する業務を多く抱えています。そのため、予定を一覧化し、絞り込みをおこないながらチェックするための画面をご用意しました。

シフトを組むときに参照したい情報を可視化

シフト画面では職員ごとの公休数と稼働時間、日ごとの勤務タイプ別人数がわかるようになりました。特に非常勤が多い事業所において、各日の人数確保のためには「職員ごとに適切な公休を付与できているか」「時間帯ごとに必要な人数配置できているか」など、さまざまなことを考慮する必要があります。それらを可視化しながらシフトを組めるように機能強化をおこないました。

2024年10月

空き状況を可視化して稼働率向上へ

サービスプラン計画表画面で空き状況を把握できるようになりました。曜日・時間帯ごとの訪問予定と稼働率を整理して可視化でき、さらに「特定の住所」「特定の頻度」で訪問先を強調できるので、遠方や隔週受入の際に参考になります。

また、以前からご要望いただいていた「サービスごとの色を変えたい」といったお声に応えて、事業所ごとにサービス色を設定できるようにしました。

2024年11月

地域に選ばれ続けるために。在宅医療・介護特化の営業支援RRM

在宅医療・介護業界に特化した営業支援プロダクト「ZEST RRM」をリリースしました。普段のスケジュール管理をするだけで、自然と地域連携を強化できて自社の強みを必要とする利用者を紹介される事業所になる、そんなプロダクトを目指しています。他業界の顧客管理システムは営業職の営業活動を前提としており、不必要な設定が多数あったり、仕組みを理解するだけでもハードルが高くなっています。RRMは普段のスケジュールの中で営業活動の予定を登録でき、活動内容の登録も簡単で、利用者と紐づけておけば紹介率や契約率などの数字も可視化できます。

アセスメントの専門家である在宅医療・介護業界の方々が、「ただチラシを配って終わり」ではなく、連携先の困りごとを見極めて提案できるよう促す構造になっています。

(RRMのご利用に関しては担当カスタマーサクセスまでご連絡ください)

2024年12月

HUBでいつでも予定追加・編集が可能

ZEST HUBで予定の追加・編集ができるようになりました。HUBでの予定追加・編集リリースは社内でも「HUBが本領発揮できるようになった」という声が挙がったほど、DXや働き方改革を推し進めるうえで重要なものでした。出先でも自宅でも、いつでも隙間時間で予定を調整できるようになったので、ぜひご活用ください。

2025年1月

利用者カレンダーの印刷がすぐできるように

利用者ごとのカレンダーの印刷ファイルを出力できるようになりました。事業所によっては毎月、利用者ごとにカレンダーを作成して利用者宅のベッド近くの壁に貼っておいたり、翌月の訪問予定に齟齬がないか確認しています。しかし、このカレンダー作成がとても大変というお声を多数いただいていました。ZESTにある予定をそのまま活用でき、印刷する月と利用者を設定するだけでファイル出力できるため、大きな負荷軽減に繋がります。

ExcelGoogleカレンダーからの移行もスムーズな縦型予定表

リニューアル当初は「横型のホワイトボードでスケジュール管理している」という事業所も多く、多数の職員がいる場合の一覧性を考慮して横型予定表を提供していました。しかし、リニューアル版ZEST SCHEDULEを提供していくなかで徐々に「スプレッドシートGoogleカレンダーなど縦型予定表でスケジュール管理している」という事業所が増えてきました。スキルや移動時間の考慮など他のツールにできないことが多数あったとしても、実際に予定表を見て行動する方々にとって「縦レイアウトに見慣れていたのに横レイアウトに変更する」というのは現場への浸透の障壁になっていました。また、日だけでなく週間で予定把握したいといったニーズも多くありました。そのため、日と週を簡単に行き来できる縦型予定表を新たに追加しました。

他には、間違って予定を動かしてしまわないようにロックしたいといったお声が多かったため、表示範囲を一括で予定ロックできるようにしたり、兼ねてからご要望いただいていた「勤務タイプ」の並べ替え、介護保険サービスコード加算減算に対応しました。

2025年2月

予定を絞り込んでスマート割当可能

未割当予定を絞り込めるようになり、表示されている予定のみを対象としたスマート割当ができるようになりました。これによって、看護とリハビリを分けて看護だけを先に割り当てることができるようになりました。また、たとえば災害時や悪天候時に特定のスキル(人工呼吸器など)を要する予定に絞り込んで、優先的に割り当てることも可能になりました。形骸化しないBCPの一環としてご活用いただけます。

日別のスケジュールがすぐ印刷できるように

BCPの一環として予定表のバックアップを取っておけたり、紙で確認したい職員に渡せるようになりました。

2025年3月

Care-wingとの連携スタート

Care-wingとの連携が開始しました。今回の連携により、訪問スケジュールが自動的にカルテに反映され、利用者・職員情報も統合されることで、スケジュール管理からカルテ入力までの情報が一元化されます。これにより、業務効率が大幅に向上し、担当者の負担も軽減されます。

勤務シフトも印刷可能に

PCやスマートフォンを自宅に持ち帰れないなど、勤務シフトを確認するためにどうしても紙媒体が必要なケースがあり、勤務シフトを印刷できるようになりました。

スマート割当で動いた予定カードを強調表示

スマート割当をおこなったとき、特に件数が多かったり、画面で表示されていない職員・時間帯への割当だったりすると、どの予定が動いたのかわかりにくい課題がありました。そこで、スマート割当直後に動いた予定カードを強調表示するようにしました。「完了」ボタンをタップすると強調表示が解除されます。完了ボタンを押さなくても、自動保存されるので保存忘れの心配はありません。


もし事業所のスタイルにフィットするものがあれば、ぜひ取り入れてみていただけますと幸いです。ZEST SCHEDULEは今後も進化してまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。