ゼスト Tech Blog

ゼストは「護りたい。その想いを護る。」をミッションに、在宅医療・介護業界向けのSaaSを開発しています。

ゼスト開発組織の2024年の振り返り

はじめに

「護りたい。その想いを護る。」株式会社ゼスト CTOの豊島です。
年末なので、2024年度の取り組みについて振り返りをしたいと思います。

1. 会社について

引っ越し

社員数の拡大に合わせ、「WeWork 日比谷パークフロント」から、新宿にある「VORT新宿御苑」へ1月に引っ越しました。
大型スクリーンができたことで、勉強会などがしやすくなりました。

資金調達

シリーズBとなる資金調達を行いました。
引き続き革新的なプロダクトの開発を加速させたいと考えています💪 prtimes.jp

2. 事業について

フルリニューアルリリース

なんといっても今年は、3月に訪問スケジュールクラウド「ZEST」のフルリニューアルリリースを発表できたことが大きなニュースでした。
prtimes.jp プログラミング言語クラウドアーキテクチャなどについて刷新を行い、新しい技術選定のもと、2023年から約1年弱かけてイチからフルスクラッチでコードを書き直し、フルリニューアルを行いました。
私個人としては、エンジニア人生では2度目のフルリニューアル開発でしたが、二度とも大変苦しかったです。が、チーム一丸となってやりきることができました。
これが正解だったのかどうかは数年後・・・まで待たなくとも、12月の今振り返ってみても、プロダクト刷新が確実に事業成長を支えていると確信しています。

ZEST RRM(Regional Relationship Management)リリース

2024年2月には、業界No.1の導入実績を獲得でき、在宅医療・介護業界における「訪問スケジュールならゼスト」という認知も拡大してきたと考えています。
しかしながら、私達の目標はスケジュール作成の効率化にとどまりません。私たちが目指すのは事業所の経営を支援し、従事者の働き方改革を実現することで、業界を持続可能な、より良いものに変えていくことです。
そのための大きな一歩になると考えているのが、従事者の営業活動を支える、在宅特化型の営業DXクラウド「ZEST RRM」という新プロダクトのリリースです。 zest.jp

あわせて、プロダクト開発を牽引したPdMのblog記事も紹介したいと思います。 techblog.zest.jp

3. 開発組織について

開発と運用

3月のリリースまでは開発一辺倒でしたが、リリース後は当然ながら保守・運用も始まります。
CI/CDの整備、DatadogとSentryを使った監視体制構築などのシステム面の整備もあれば、誰が問い合わせに答えるのかといった運用ルールの構築まで様々取り組んできました。
意外と忘れがちなライブラリのアップデートなども、Dependabotで気付けるようにしつつ当番制を導入することでうまく回りだしました。

ドキュメントカルチャー

これは2023年のフルリニューアル開発を始めた時から取り組んでいるものですが、ドキュメントを書き残すことをゼストのエンジニア組織カルチャーとして当たり前レベルにしたいと考えて、継続的に取り組んでいます。
加えて、開発生産性もさることながら、ドキュメントカルチャーがある組織というのはDeveloper Experienceの向上につながっていくとも考えています。
生成AIの躍進により、目的のドキュメントを見つけてくれる確率が遥かに向上しました。ドキュメントを書いても探せない問題から開放され、ナレッジが多く共有されている組織がより強くなっていくと考えています。

また、ドキュメントを書こうと思っても何をどのように書いたらいいのか・・と悩む場合もあるかもしれません。その場合は、以下の書籍を一読することをお勧めします。こちらも今年発売された書籍で、PDRやDesign Docについて詳しく書かれており参考になります。

なお、ゼストでは、Notionを使ってドキュメントを記載・保管しています。

学びのアウトプット・シェア

これも2023年から継続しているものですが、tech blogとLT会を行っています。
2024年はLT会とは別に、FE勉強会とBE勉強会も誕生しました。
また、2024年は社外イベントでの登壇もありました。

techblog.zest.jp

techblog.zest.jp

techblog.zest.jp

採用面接の場などで、イベントでゼストを知ったという方がいたり、blogを読んでいただけていたりと、少しずつですが認知も広がっているように感じています。

開発生産性への取り組み・見える化

12月より、Findy Team+を導入しました。
これはまだ始まったばかりなので、実際は2025年の活動がメインになると思いますが、それでも既に振り返り会でFindy Team+の数値を見ることで、一段と議論が活発になったように感じています。
また、Findy Team+の機能の1つに「チームサーベイ」機能があります。12月に行った結果として、一番スコアが良かったものとワーストだったものを紹介することでエンジニア組織の今をリアルに感じられるのではないかと思います。

一番スコアが良かったのは、こちら。
自分たちが開発した機能が価値として顧客の皆さんに届いていると実感できているというのはやりがいに繋がると思います。これには、営業本部のみなさんが定期的にお客様の声をSlackや全社会でエンジニアチームに届けてくれていることが大きいだろうと考えています。素敵な活動ありがとうございます✨️ 次にワーストだったものは、こちら。
現状、レビュー負荷が高いと多くのエンジニアが感じています。これについては上述した振り返り会の中で、どういうPRだとレビューしやすいかといった議論やTRYが進んでいるため、次回のサーベイ時は改善しているだろうと思います。

さいごに

改めて振り返ってみると、ここに書けなかったものも含めて、会社としても事業としても組織としてもとても大きな変化があった1年でした。
12月なのでメンバーと1年を振り返るような話をする機会もありましたが、皆とても濃い1年だったと感じていたようでした。
だがしかし!昨年より今年がそうであったように、社員の人は12月に行った全社会で共有したように、来年はさらに変化のある1年になって新しい景色を見ているのだろうと思います。
2024年もお疲れさまでした。2025年も変化を楽しんでいきましょう!

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